2025.04.13

「代襲相続」って最近聞いたけど、普通の相続とどう違うの?

代襲相続は、本来相続するはずの人が亡くなっていたとき、その人の子どもが代わりに相続する制度だよ。
代襲相続は、主に次のような場面で発生します:
つまり、「代襲」とは、ある人に代わって相続人になること。
以下の図で確認してみましょう。

※画像はイメージ。実際の関係は戸籍で確認しましょう。

どんな相続人でも代襲されるの?たとえば兄弟でも?

代襲されるのは「子」と「兄弟姉妹」だけなの。しかも、兄弟姉妹の場合は甥や姪までしか代襲できないよ。

ちなみに「親」が先に亡くなっていても、その上(祖父母)には代襲されないから注意してね。
代襲された人(孫)も亡くなっていたら、そのまた子(ひ孫)が代襲できるの?
答えは「できる」。 これを「再代襲相続」といいます。ただし、これは「子」の代襲に限ります。「兄弟姉妹」の再代襲は法律で認められていません。
| ケース | 代襲相続が発生するか |
|---|---|
| 被相続人の子が先に死亡 | ○ その子(孫)が相続 |
| 被相続人の子が相続放棄 | × 発生しない |
| 被相続人の兄が先に死亡 | ○ その子(甥姪)が相続 |
| 甥が先に死亡 | × 再代襲は認められない |
代襲相続は複雑に感じますが、仕組みを理解すれば相続の全体像がよりクリアになります。特に遺産分割協議や相続税の申告にも関わるため、知っておくことが大切です。
「誰が代襲できるのか」「どこまで続くのか」——そうしたポイントを押さえた上で、戸籍や法定相続人の状況をしっかり確認しましょう。
不明な場合は、行政書士や司法書士など専門家に相談するのが安心です。