2025.04.13

さとみ、相続って“財産がもらえる”ってイメージだけど、もし親が借金を残して亡くなったらどうするの?

大丈夫!そんなときは「相続放棄」や「限定承認」っていう制度があるの。遺産を“引き継がない”という選択もできるんだよ。
相続放棄は、その人が最初から相続人でなかったことになる制度です。
放棄後はその人が最初から相続人でなかった扱いになるため、次の順位の相続人に順番が回ります。

でも、借金があるかどうかもよく分からない時ってどうするの?

そういうときは「限定承認」っていう制度を使うといいよ。プラスの財産の範囲内だけで借金を返せばOKっていう仕組みなんだ。
| 比較項目 | 相続放棄 | 限定承認 |
|---|---|---|
| 財産の引継ぎ | すべて放棄 | プラスの範囲で受け継ぐ |
| 借金の責任 | 一切なし | 相続財産の範囲内で返済 |
| 申述の方法 | 1人でも可能 | 相続人全員で行う |
| 手続き先 | 家庭裁判所 | 家庭裁判所 |
| 申述期限 | 相続開始から3か月 | 同上 |

借金が明らかに多いなら相続放棄。財産の内容がよく分からないときは限定承認を選ぶのが基本。どちらにしても期限内に正しく判断するのが大事ですね。
相続=もらって得する、とは限りません。借金や不動産の管理義務など、想定外の負担を避けるためには、「相続放棄」や「限定承認」も重要な選択肢です。
判断には期限と手続きがありますので、悩んだときは迷わず、私たち専門家にご相談ください。