2025.05.04
せっかく用意した遺言書でも、法的に無効と判断されてしまうことがあります。
この記事では、遺言書が有効かどうかを見極めるためのポイントを、遺言の種類ごとに詳しく解説します。

そもそも、遺言書っていくつか種類があるの?

はい。主に「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類がありますよ。
| 種類 | 特徴 | 検認 | 無効リスク |
|---|---|---|---|
| 自筆証書遺言 | 自分で手書き。形式不備に注意 | 必要 | 高い |
| 公正証書遺言 | 公証人が作成。確実性が高い | 不要 | 低い |
| 秘密証書遺言 | 内容は秘密。形式は厳格 | 必要 | 中程度 |
2020年の法改正で要件は一部緩和されましたが、形式的な不備で無効になる例も多いため注意が必要です。

「〇年〇月吉日」や印鑑が押されていない遺言は、裁判で無効とされる可能性があります。形式がとても重要です。
自筆証書や秘密証書遺言は、家庭裁判所で「検認」を受ける必要があります。
検認は内容の有効性を確認するものではなく、形式・存在の確認です。
検認時の提出書類例:

書いてあるけど、この遺言書って本当に有効なのかな…?

判断が難しい場合は、専門家にチェックしてもらいましょう。遺言書の有効・無効が相続に大きく影響しますから。
遺言書があることで相続がスムーズに進む一方、無効になると大きな混乱を招くことも。
少しでも不安があるときは、早めに私たち専門家へご相談ください。