2025.05.05

「相続」と聞いてまず最初に考えるべきなのが、相続人と被相続人の関係です。
今回は、相続の出発点となる「相続人」と「被相続人」について、初めての方にもわかりやすく解説します。

「相続」って、お金持ちだけの話じゃないの?

いいえ、誰にでも関係する話なんです。「相続」とは、亡くなった人の財産や義務を、法律で定められた人が引き継ぐことを言います。
「被相続人(ひそうぞくにん)」とは、亡くなった人のことです。
その人の財産を相続する権利が他の人に発生するので、「相続される側」と考えるとわかりやすいですね。
「相続人(そうぞくにん)」とは、被相続人の財産を引き継ぐ人のことです。
法律によって、配偶者や子、場合によっては親や兄弟姉妹などが相続人になります。
民法では、相続人となる人に順位が定められています:
ただし、配偶者は常に相続人です。順位にかかわらず、子や親と一緒に相続します。

法定相続分とは、遺言がない場合に相続人が受け取る割合のことです。たとえば配偶者と子がいる場合、配偶者は2分の1、子も合わせて2分の1が目安となります。
法定相続人になれるかどうかは、法律上の親族関係にあるかどうかで決まります。
「誰が相続人か」を早い段階で確認しておくことは、円満な相続のために欠かせません。
ご家族の状況に応じた判断や書類の整理が必要な方は、ぜひ私たち専門家へご相談ください。