2025.06.12

相続は人生で何度も経験することではないため、手続きに戸惑う方も多いものです。この記事では、相続の流れを6つのステップに分けて解説します。
相続手続きの第一歩は、「誰が相続人になるのか」を明らかにすることです。
民法上の法定相続人は以下の通りです:
配偶者は常に相続人になります。
また、戸籍の収集も重要です。被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍に加え、相続人それぞれの現在の戸籍が必要になります。
相続財産には、現金・預金、不動産、株式、車などの「プラスの財産」のほか、借金などの「マイナスの財産」も含まれます。
相続人が財産の全体像を把握できるよう、通帳、登記簿謄本、証券会社の取引明細、借用書などをもとに、財産目録を作成しましょう。
遺言書の有無によって、相続手続きの内容が大きく異なります。
遺言書を見つけた場合は、勝手に開封せず、専門家に相談しましょう。
遺言書がない場合や、記載がない財産がある場合は、相続人全員で遺産分割協議を行います。
協議の結果は「遺産分割協議書」にまとめ、相続人全員の署名・押印が必要です。協議書は、預金解約や登記の名義変更に使用します。
分割協議や遺言に従い、各財産の名義を変更します。
手続きごとに必要書類が異なるため、事前確認が大切です。
相続税がかかる場合は、相続開始から10か月以内に申告・納付しなければなりません。
相続税の基礎控除額は以下の式で算出されます:
3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数
この「法定相続人の数」には、相続放棄した人も含まれます。
理由は、相続税法では「相続開始時に法定相続人だったかどうか」が基準となるためです。
申告が必要な場合は、早めに専門家に相談して、納税資金や節税対策を進めましょう。
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